遺産分割協議に漏れた遺産があったら

遺産分割協議後に、新たに遺産がみつかった場合には、その遺産についてのみ、遺産分割協議をやり直します。

遺産が協議で漏れた事で、遺産分割協議での合意が意味をなさないようなケースでは、遺産分割協議自体が無効になる事も考えられます。

財産目録の作成時や遺産分割協議に漏れやすそうな遺産について検討してみます。

生前贈与

相続人が生前、被相続人から贈与を受けていれば、その事も遺産分割協議の場で伝えた方がいいです。

「特別受益の持戻し」といって、他の相続人からも、生前贈与を相続財産とみなして遺産分割するように主張できる制度があります。

納税面でも3年以内の生前贈与については、相続税の課税対象になります。

生前贈与の事を他の相続人が知らずに行った遺産分割協議は、平等な遺産分割協議とは言えないでしょう。

相続人が納得した遺産分割協議とも言えなくなってしまいます。

名義預金

名義預金とは、口座の名義人と実際にお金を出した人が違う預金の事です。

被相続人が家族などの銀行口座に預けていたお金も、財産目録や遺産分割協議に含めましょう。

  • お子さんが小さく、学資の積りでお子様名義の口座に多額の預金があるケース
  • 無職の配偶者の預金口座に、生活費として毎月一定の額被相続人から入金されていた預金が多額になっているケース

ここまで極端なケースの場合はわかり易いですが、内容によっては被相続人の遺産として扱われるものになります。

相続税の面でも、以下のような記事もあります。

私のへそくりが夫の財産? 相続で泣かない備え|日本経済新聞

2013年の記事です。

資産の形式的な所有者ではなく、実質的な出所で真の所有者が判断されると言えます。

紙の記録に乏しい遺産

電子化の一環で、紙の記録に乏しい資産が増えてきています。

そのような遺産が家族にも発見されず、財産目録から漏れてしまう恐れもあります。

例としてはネットバンクや有価証券などが挙げられます。

ネットバンクとは、対面の店舗を持たず、インターネット上での取引を中心として営業している銀行のことを言います。

ネットバンクではキャッシュカードのみ発行され、紙の通帳が発行されないケースが多いと聞きます。

取引情報もインターネット上で確認します。

金融機関の口座を紙の通帳がある前提で探そうとしてしまうと、被相続人のネットバンクが発見されないかも知れません。

初回パスワードや説明書きは多くの場合、郵送されてきます。

そのような書類から、口座の有無のアタリをつける事になるでしょうか。

ネット証券

LINE証券など、ネット証券も比較的少額から始められるとの事で、テレビで取り上げられています。

被相続人が意識していないと、紙の記録が残ってない事も考えられます。

ネット証券は特に若い方で利用が広まっていると聞きますが、電子機器を苦手にしないご年配の方が、利用していても不思議はありません。

被相続人のパソコンやスマートフォンの扱い履歴などから、ネット証券との取引の有無や窓口を割り出す必要があります。

相続人が電子機器の扱いに慣れていなければ、知人などの協力を仰ぐような事も検討する必要が出てきます。

番外編 遺産の評価について

不動産や有価証券、自動車や貴重品など現預金以外の資産は、現金化した時の価値(時価・評価額)で遺産分割協議をするのが一般的かと存じます。

大抵はご家族での話し合いですので、評価額を基にしなくても、被相続人の遺産を今後誰が守るのかといった遺産分割協議の決し方もあるでしょう。

一方で、財産目録で提示された遺産の評価額に、相続人相互で大きな認識の隔たりがあれば、遺産分割協議がスムーズにまとまらない恐れもあります。

遺産が協議に漏れる場合とは異なりますが、類似のケースとして挙げてみました。

不動産など、評価方法や時期によって評価額に差が出ても不思議ではありません。

風水害後に、河川の氾濫がなかった地域のマンションの販売価格が1千万以上高騰していたというケースもあります。

マイカーや不動産でも

車や不動産は、登記や登録制度があります。

勝手に処分される可能性は、これまで挙げてきたものと比べれば、低そうです。

車なども、名義人は被相続人の家族の者になっていても、実質的な支払い者は被相続人だったというケースもあり得ます。

財産目録の内容にも関心を

遺産分割協議は、被相続人の財産目録を作成して行う場合が殆どかと存じます。

財産目録を作成しないのなら尚更ですが、財産目録作成時は、相続人の誰か一人に任せっぱなしではなく、内容について、相続人相互で関心を持つ事も重要かと存じます。

相互で気をつければ遺産の把握漏れにも気づき易くなるでしょう。

遺産分割協議のやり直しといった余計な手間を防ぐ意味もあります。

処分されやすい遺産

名義預金や貴重品などは、処分しやすい遺産と言えます。

時間が経ち費消されれば、後で遺産として主張するのも難しくなるでしょう。

遺産漏れの想定

配偶者と子が相続人になるようなケースを想定してみましょう。

先ほどの名義預金を遺産分割協議に含めず、他には被相続人の遺産が自宅しかなかったとしましょう。

仕方がないので自宅を共有で相続して不動産登記も済ませた後に、名義預金の事が知れたとしたらどうでしょう。

名義預金を配偶者に相続させる事で、自宅を子の単独登記に出来たかも知れません。

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